今回はダニに刺された時の治療法をご紹介します!
■ツメダニ、イエダニ
室内のダニよる虫刺されは、激しい炎症をともなってかゆみがしつこいため、適切なケアを怠るとかき壊して湿疹化したり、色素沈着を起こしたりすることがあります。
ダニよる虫刺されを早くキレイに治すためには、充分な強さのステロイド外用剤を使った治療が必要です。
ステロイド成分は、かゆみ、腫れのもとである炎症を強く抑制する働きがあり、虫刺されによるつらい症状をすみやかに抑えてくれます。市販のステロイド外用剤の中には、かき壊してしまった虫刺されにも使用できるよう抗生物質を配合したタイプのものもあります。虫刺されはかかないことが大切ですが、かくことを我慢できないような虫刺されや、かき壊してしまった時は、抗生物質を配合したステロイド外用剤を活用しましょう。
ただし、患部の腫れがひどく、痛みのある場合や広範囲にわたって症状が出ている場合は、医療機関を受診し、医師による治療を受けましょう。
野外の虫とは違い、室内のダニは肉眼では見えず、生活の中に潜んでいるのでいつ襲われるかわかりません。ダニによる被害をなくすためには、生活空間の中でダニを繁殖させないことが第一の予防になります。
■マダニ
マダニは、吸血する場所を決めると皮膚に咬みつきながらセメント物質を出して固着します。吸血中のマダニを発見したら、つい取り除きたくなりますが、絶対に自分で取ろうとせずに、医療機関で除去してもらいましょう。無理に引きはがそうとすると、セメント物質で固着した口の部分が体内に残ってしまうことがあり危険です。
また、吸血しているマダニをつまんだり、つぶしたりするのも禁物です。マダニの体液の中の病原体が体内に逆流し、感染症を引き起こす可能性があるからです。
■市販薬を選ぶポイントとは?
虫刺され用の薬といっても、種類がたくさんあり、どの薬が自分の症状に合っているのか迷う方も多いと思います。
迷った時は、パッケージに記載されている薬の主成分を確認しましょう!
虫刺され用の薬には、
・抗ヒスタミン成分
・ステロイド成分
を含むものの2つに大別できます。
■抗ヒスタミン成分が配合された薬
※虫刺されによるかゆみ症状を鎮める作用がある「抗ヒスタミン成分」が主剤として配合されているタイプの薬です。虫に刺されると、注入された毒液や唾液成分に対するアレルギー反応が起き、かゆみ物質である「ヒスタミン」などが大量に放出されてかゆみが現れます。
抗ヒスタミン成分は、かゆみの元であるヒスタミンの働きをブロックすることによってアレルギー反応を抑え、かゆみを鎮める成分です。パッケージに記載される成分名として、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンなどがあります。
■ステロイド成分が配合された薬
虫刺されによって起きる炎症反応を抑える「ステロイド成分」が配合されているタイプの薬を、一般的に「ステロイド外用剤」と呼びます。虫に刺されると、はじめにアレルギー反応が起きます。このアレルギー反応が強いと患部に炎症が広がり強いかゆみや腫れ、赤み、痛み、水ぶくれなどの症状が出ます。
ステロイド外用剤は「我慢できないかゆみ」や「虫刺されによる赤み、痛み、水ぶくれ」などの症状がでたときにも使用できます。パッケージに記載される成分名としては、フルオシノロンアセトニド、ベタメタゾン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなどがあります。
OTC医薬品のステロイド外用剤の中には、抗生物質を含んでいるものもあります。抗生物質の入ったステロイド外用剤は、すでにかき壊してしまい、細胞感染の心配がある虫刺されにも使用することができます。
※OTC医薬品:薬局・薬店・ドラッグストアなどで処方箋なしに購入できる医薬品
■結局どちらを選ぶの?
・患部に我慢できないようなかゆみや痛み、腫れがある場合
炎症が起きているサインなので、ステロイド外用剤を使用し、炎症を抑える治療が必要です。
・虫刺されを早くキレイに治す場合
患部をかいてしまう前に、ステロイド外用剤を塗って治療するのがポイントです。
※虫刺されは、一度かいてしまうと、それが刺激になってますますかゆくなるといった悪循環に陥ってしまい、治りが悪くなります。
■オススメの市販薬
・かゆみと炎症を同時におさえる
【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX 15G【セルフメディケーション税制対象商品】
・湿疹やかぶれなど幅広い用途の塗り薬を探している方に
・ステロイドのみ含有する商品を探している方に
【指定第2類医薬品】 興和 新リビメックスコーワ 軟膏 15g 【セルフメディケ...
・ダニ刺された跡を改善したい方
まとめ
ダニさんに刺されるとかゆくて跡が残ったり、ほんとに嫌です!
そんな思いをする前に、次回はダニさんの駆除や予防方法について紹介します。
バイバ〜イ!!